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バークレイズ証券、コロナ危機後初となるポートフォリオ型再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成

2020年8月31日

当社がアレンジしたプロジェクトボンドで過去最大の発行額

バークレイズ証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木曽 健太郎)は本日、12件の太陽光発電所からなるポートフォリオに対する再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成しました。当社がアレンジした再生可能エネルギープロジェクトボンドとしては、2019年12月に発行したプロジェクトボンドに次いで8件目となり、総発行額は663億円を超えました。本件は、リニューアブル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞邉 勝仁)をスポンサーとし、すでに稼働中の12か所の高圧太陽光発電所を有するSPC(特別目的会社)向けに提供する、プロジェクトローンを裏付とした信託受益権及び信託ローンです。

本案件は、格付投資情報センター(R&I)よりプロジェクトボンド向けのグリーンボンド格付及びグリーンローン格付(GA1:最上位の評価)が付与されたグリーンボンドで、グリーンボンド原則及びグリーンローン格付等への適合性に関するセカンドオピニオンも獲得しています。2019年2月6月11月12月に続き、リニューアブル・ジャパンにとって5件目のグリーンボンド評価を獲得したプロジェクトボンドとなります。

バークレイズ証券の投資銀行部門ストラクチャード・ファイナンス部長、上田 輝久は、「本件は、日射変動、風水害、設備不具合や電力会社からの出力制御の要請等のリスク要因が債券に与える影響を、地域分散を図ることで低減させることを狙ったポートフォリオ型のプロジェクトボンドです。昨年に続き2件目となります。新型コロナウィルス問題が本格化する中でのマーケティングとなりましたが、オンラインで視聴できるビデオ実査を導入し、ポートフォリオ案件において疎かになりがちなデューデリジェンスの拡充を図りました。大手機関投資家、地域金融機関の幅広い先より評価を頂戴し、コロナ危機後初のプロジェクトボンドの発行を実現することができました。当社のこれまで手がけたプロジェクトボンドの中でも過去最大の発行額となり、今後も引き続き投資家のニーズに応えるとともに、日本のグリーンボンド市場の拡大に尽力していきたいと思います。」と述べています。

本取引の概要

名称:RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドVII受益権 (GB) / ABL (GL)
発行金額:14,500,000,000円[受益権 (GB): 9,500,000,000円 / ABL (GL): 5,000,000,000円]
発行日:2020/8/31
最終償還日:2040/8/20
受託者:日立キャピタル信託株式会社

対象事業の概要

事業者のスポンサー内容:リニューアブル・ジャパン株式会社
事業内容:12物件の発電施設による発電事業
所在地:全国
事業規模:38.1 MW(モジュール規模)
年間CO2排出削減量:約18,263トン

 

バークレイズについて

バークレイズは、英国を本拠とするユニバーサル・バンク(総合的な金融機関)です。多様なビジネスとさまざまな種類の顧客を持ち、世界各地でビジネスを展開しています。世界中で個人向け銀行業務や各種支払いサービスを提供するほか、フルサービスの法人向け銀行業務および投資銀行業務を提供する世界有数の金融機関です。これらバークレイズのビジネスはすべて、テクノロジー、オペレーション、事務管理などのサービスをグループ全体に提供するサービスカンパニーによって支えられています。

 

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