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バークレイズ、ユーロ圏と日本に注目するよう推奨

2015年3月26日

【2015年3月26日、東京、ニューヨーク、ロンドン】  – バークレイズは四半期調査レポート「グローバル・アウトルック」の最新号「Global Outlook: Oil, the dollar and monetary policy: it’s all (or at least mostly) good」を発表し、エネルギー価格、ドル、金融政策の大幅な変化が、今回の経済回復局面でみられた良好な市場環境を更に持続するさせるという見解を示しました。

調査部門統括責任者のラリー・カンターは次のように述べています。「原油価格の急落はインフレを減速させ、追加金融緩和を促した。債券利回りは一層低下し経済成長を押し上げた。この結果、株式や社債が引き続き下支えされるであろう。」

急激なドル高は世界経済にとって大きなプラスの要因となっています。過剰設備が縮小し、金融引き締めに転じるとみられる米国から、過剰設備、デフレがより大きな懸念となっているユーロ圏および日本に成長とインフレがもたらされるからです。また、インフレの沈静化とドル高は、米連邦準備制度理事会(FRB)が、想定されていた以上に利上げに慎重になる可能性があることを意味し、市場が堅調に推移し続ける余地をもたらします。

先進国で明らかに恩恵を受けるのは、原油安、通貨安、超金融緩和による景気下支えが追い風となるユーロ圏および日本だとみられます。これを一因に、これらの国の株価はアウトパフォームし続けると予想されます。アジア新興諸国も最近の市場の変化、利下げ、引き続き旺盛な世界のテクノロジー需要の恩恵を受けてきました。

ただし、すべての国、地域が恩恵に浴するわけではありません。中国は通貨安に抵抗し、信用拡大と過剰投資を抑制し続けており、自国経済に圧力をかけています。また、コモディティー輸出国が多い中南米は商品市況の低迷やドル高とFRBの利上げ観測を背景に資本流出に直面しています。

このほか、「グローバル・アウトルック」レポートの主なポイントは以下のとおりです。

  • ポートフォリオにおける株式と債券のバランスを中立に維持する
  • ユーロ圏株および日本株をオーバーウエイトする
  • 米国では高配当株と成長株の組み合わせを選好する
  • ドルはなお上昇余地があるものの、そのペースは鈍化する見通しである
  • 原油価格は少なくとも数ヵ月間、低水準にとどまる見通しである

バークレイズの四半期調査レポート「グローバル・アウトルック」は主要国の経済情勢を分析し、それがグローバル金融市場に及ぼす影響についてまとめたものです。

本リリースは、バークレイズが2015年3月26日にロンドン、ニューヨークで発表した英文リリース、”Barclays recommends investors look to the euro area and Japan”を翻訳したものです。

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